マスク着用 いつどんな時?効果的な場面やポイント

新型コロナ対策としてのマスクの着用が個人の判断に委ねられました。一方で、厚生労働省は、マスク着用が効果的な場面として、医療機関や高齢者施設などへ行く時や、通勤ラッシュ時などをあげています。首都圏の交通機関や医療機関、高齢者施設の対応のほか、各業界のガイドラインの状況などをまとめました。

個人の判断に 空港の変化は

航空会社の業界団体は政府の方針にもとづいて新型コロナ対策のガイドラインを改定し、乗客や従業員のマスクの着用を「個人の判断に委ねることを基本とする」よう見直しました。
これをうけ成田空港では、航空会社がチェックインカウンター付近などに掲示してきたマスクの着用を呼びかけるポスターがなくなりました。

マスクをつけた方がよいとされている場面とは

マスクの着用が効果的な場面について厚生労働省は、医療機関を受診する時や、重症化リスクの高い人が多い医療機関や高齢者施設などを訪問する時、人が密集している通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスに乗車する時の3つの場面だとして、リーフレットなどで国民に対して周知しています。

〇着用呼びかける3つの場面
(1)医療機関を受診する時
(2)医療機関や高齢者施設などを訪問する時
(3) 混雑した電車やバスに乗車する時

このほか高齢者やがんなどの基礎疾患、そして妊娠している女性など重症化リスクの高い人が流行期に混雑した場所に行く時にもマスクの着用は効果的だとしています。

一方、症状がある人や感染者本人、同居する家族に感染者がいる人は周囲に感染を広げないため外出を控え、通院などでやむをえず外出する場合は人混みを避けマスクを着用するよう求めています。

そして、重症化リスクの高い人が多くいる医療機関や高齢者施設などの職員については勤務中のマスクの着用を推奨するとしています。

 

着用推奨の高齢者が入所する施設

重症化リスクの高い高齢者が入所する施設などではマスクの着用が推奨されています。

 

受診の際は着用推奨の医療機関

厚生労働省は重症化するリスクが高い人への感染を防ぐため、医療機関を受診する際はマスクの着用を推奨しています。

 

業界ガイドラインの見直し カラオケは

国はマスクの着用が個人の判断に委ねられる3月13日を前に、各業界団体に対して195ある業種別ガイドラインを見直し、現場や利用者へ周知するよう呼びかけています。

全国のカラオケ店などが加盟する業界団体の「日本カラオケボックス協会連合会」では、このほどマスクの着用については、利用客も従業員も「個人の判断に委ねる」とガイドラインを見直しました。

ただ、歌う時には利用客に1メートル以上離れてもらうことや、座席の間隔も人と人とが触れ合わない距離をとること、室内清掃の際の換気や消毒も引き続き実施を推奨するなどの対策もあわせて示しています。

 

“臨機応変に着用するかしないか判断を”

〇個人判断になったことについて

日本ではマスクを着用する人が多かったこともあり、海外に比べて感染者数が低く抑えられてきた。一方で我慢をしてきた人も多くいてコロナ禍の生活が3年になり、社会的にもコロナ禍前に戻っていく、その転換の象徴がマスクを外すことなのだと思う。

〇着用についての考え方
マスクは感染予防の観点から見て有効な手段であることは間違いないので、全員がマスクを外すということになれば今後、感染が拡大する懸念がある。自分は重症化リスクがあるのか、周りの環境が感染リスクがある状況かなど、総合的に考えて臨機応変に判断することが大切だ。